木材在来工法による建て方とは?
2021.06.18
木材在来工法は日本で昔から施工されている家の建て方です。
鉄筋コンクリートによる基礎が出来上がったら、柱や梁を組み立てて骨組みを作っていきます。
そこに筋かいや補強材を使って木材を固定し、安定させていく方法です。
柱と梁を繋ぐ際は貫通させて固定させる方法が多いです。
現在は補強材を頻繁に使うことも珍しくありませんが、昔は木材の丈夫さ、強度に信頼を置いた工法が主流でした。
現在、建築基準法が変わったこともあり、むしろ補強材などを使ったほうが安定性が出て、強度も保たれるということもあり、必ずしも木材に在来工法を採用しているとは限りません。
柱と柱を通すことを「貫き」と呼びますが、その貫通させる技術もミリ単位で調整しないと、ぐらつきなども発生するため、職人の腕による部分が大きいと言われています。
現在は建築業界で働く人の数も減っており、個人の腕次第で強度が変わる状況は好ましくなく、誰が作っても強度が保たれるような施工が好まれています。
また貫きを考慮した木材を用意するよりも、木材をプレスカットして接合部に補強材を使うほうが施工の簡素化、および施工期間の短縮につながるため、合理化を考慮してツーバイフォーなどの施工が好まれています。