注文住宅で予算オーバーする原因と対策|費用を削る方法や削ってはいけない箇所を解説
2024.05.02
多くの人が夢見るマイホームの購入。注文住宅で、色々な理想を思い描いているという方も少なくないのでは?
でも実際に計画を始めると、理想を叶えようとすればするほど費用がかさみ、予算をオーバーしてしまうという方も少なくありません。
注文住宅で予算をオーバーしてしまうのには、どのような原因があるのでしょうか。
今回は、注文住宅で予算をオーバーしてしまう原因とその対策、費用を削る方法などについて詳しく解説していきます。
注文住宅で予算オーバーする原因
注文住宅の計画で多くの人が経験する予算オーバー。その原因はさまざまですが、よく見られるのは以下の3つの原因です。
- 注文住宅の購入にかかる費用を知らない
- こだわりに対する優先順位が付けられていない
- 補助金や助成金制度を知らない
それぞれ詳しく解説していきます。
注文住宅の購入にかかる費用を知らない
予算オーバーの主な原因として挙げられるのは、そもそも注文住宅を建てるのに、どのくらいの資金が必要かをわかっていないことです。
注文住宅には、「本体工事費用」「土地代」「付帯工事費用」「諸費用」の4項目の費用が必要です。
多くの方が、本体工事費用だけ、もしくは本体工事費用と土地代だけで予算を組んでしまうため、結果的に予算をオーバーしてしまいます。
さらに、住宅ローンの借入可能額が想定よりも下回ってしまうケースも。早めに事前審査を受けて、どのくらいの金額を借り入れることができるのかを確認しておくことが大切です。
こだわりに対する優先順位が付けられていない
注文住宅を検討する時には、以下のようにさまざまなことを決めていく必要があります。
- 土地の広さ・立地
- デザイン
- 間取り
- 住宅性能
- 住宅設備
広さや間取り、デザインなどに対するこだわりは人それぞれ。どのような家にするか、夢が広がりますよね。
あれもこれもと取り入れたくて、予算をオーバーしてしまう人は少なくありません。
実際に計画を始める前に、こだわりや条件に優先順位を付けておくことをおすすめします。
補助金や助成金制度を知らない
住宅購入に使える補助金や助成金制度はたくさん。条件を満たしていれば、申請して受け取ることができます。
しかし、この補助金や助成金制度を知らないという方も少なくありません。
補助金や助成金をうまく活用できれば、予算内に収まるかもしれません。
注文住宅で予算オーバーしたら?費用を削る方法
予算をオーバーする原因を知っていても、実際に予算オーバーしてしまったらどうしたらいいのでしょうか。
注文住宅で予算オーバーしてしまった場合に費用を削る方法は、以下の通りです。
- 屋根や建物の形状を検討する
- 全体の間取りを検討する
- 設備のグレードを検討する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
屋根や建物の形状を検討する
屋根や建物の形状を変えることで、費用を抑えられる可能性があります。
屋根の場合は、切妻屋根や片流れ屋根であれば比較的費用が安い傾向にあります。見た目もシンプルなので、取り入れやすいでしょう。
建物の形を総二階にすることで、外壁の凹凸を減らすことができ、費用も抑えられます。
理想の間取りや生活に支障がないのであれば、屋根や建物の形状を再度検討してみてもいいでしょう。
全体の間取りを検討する
間取りを見直してコストを抑えることもできます。
部屋数を減らしたり窓の数を減らしたりといったことで、費用を抑えられる可能性があります。
部屋数や窓の数が増えると、それだけ壁や建具などが必要に。コストを削減したいなら、部屋数や窓の数はできるだけ少なくするのも有効な方法のひとつです。
また、畳の部屋はフローリングの洋室に比べて費用が高額になる傾向にあります。「和室が絶対に必要」という場合でない限り、和室を作らないというのも、ひとつの選択肢です。
設備のグレードを検討する
キッチンや洗面所、バスタブなどの設備のグレードを検討し直すのもひとつの手段。
せっかく注文住宅を建てるのだから、最新の設備で揃えたいと考える方も多いと思います。
しかし、最新の設備を揃えようとすると、それだけ費用も高額になってしまいます。
少し設備のグレードを下げることや、素材のランクを下げることなどを検討してみるといいでしょう。
注文住宅で予算オーバーしても削ってはいけない箇所
予算オーバーした時には削っていい箇所と、削ってはいけない箇所があることを頭に入れておきましょう。
代表的な削ってはいけない箇所は以下の3点です。
- セキュリティに関わる設備
- 住宅性能
- 優先順位の高いこだわり
ひとつずつ詳しく解説していきます。
セキュリティに関わる設備
安心して生活するために、セキュリティに関わる設備を削るのは避けた方がいいでしょう。
空き巣や強盗の侵入などのリスクがあると、安心して暮らせないうえ、大切な財産や家族の身も危険です。
侵入しやすい場所に窓がある場合には、防犯ガラスや格子を設置するなど、防犯やセキュリティに関わる設備には予算を使いましょう。
住宅性能
住宅性能に関する予算も、削ってはいけません。
断熱性や気密性といった住宅性能の高い家は、1年を通して快適な室内温度や湿度を保ってくれます。
断熱性・気密性の高い家は冷暖房効率が高いため、長期的に見ると光熱費の削減にもつながるでしょう。
優先順位の高いこだわり
優先順位の高いこだわりの部分を削ってしまうと、住み始めてからの後悔が大きくなってしまいます。
優先順位の高いこだわりが高額だったとしても、そこを削ってしまうと満足のいく家にはなりません。人生に一度の高額な買い物で後悔をしないために、本当に削っても後悔しないかをしっかり考えましょう。
まとめ
注文住宅で予算をオーバーしないためには、事前の予算計画がとても大切です。
何にどのくらいの費用がかかるのかを把握したうえで、土地探しや間取りの計画を立てましょう。
予算オーバーしてしまった場合には、削っていい箇所とそうでない箇所をしっかりと家族で話し合い、見極めることが大切です。